宮城県仙南地域の児童劇団「AZ9ジュニア・アクターズ」のチラシ、ポスターのデザインです。
国内有数30年以上続く劇団の公演は、子どもの劇と侮るなかれ、プロや大人には絶対出せない生命力に溢れ、力強さと希望が劇場全体に広がります。
担当はチラシ、ポスター、公演当日配布パンフレットのデザインです。
チラシはまずはOG・OBやイラストレーターさんなどが描いたイラストと文字情報、あらすじをいただきスタートします。
演劇など舞台関係のチラシやポスターは、デザイン段階では大まかなあらすじしかないことが多いのですが、限られた情報を組み合わせたり、類推したりしながら、想像を広げてデザインします。
30周年記念公演「アズランド」は、30年間、沢山の人達や個性的な子ども達が関わったんだろうなと想像しながら作りました。遊園地のゲートのように堂々としていて、この先どこまでも広がるような、鮮やかなデザイン。それでいて30年間沢山の色々なことがあったのだろうなと、ちょっと切ないニュアンスも醸し出しています。
31回公演「ムラタトリップ」は、タイムスリップをして、人間と鬼達の争いに巻き込まれる話。あらすじやイラストから対比をキーワードに取り出し、当日の流行色を取り入れて、子ども達のパワフルな感じがドンと出るようにまとめました。薄くキーワードのような言葉を散りばめて、じっくり眺めて想像させる工夫もしています。
これらのポスター掲載やチラシ配布の街中へのお願いは保護者たちがお手伝いしています。長年の活動から、「他の営業は断るけどAZ9ならいいよ。」というところも多いと聞いたので、劇団名をロゴ的に目立つようにもしました。
32回公演「オオガワラ桜ゴールドタウン」は、大河原町、白石川の一目千本桜が舞台。最後は桜が満開で、どこまでも広がる青空のようなエンディングと、観たあとのお客さんの気持ちをイメージしました。妖怪も登場するので不思議なテイストも加えていますが、細かに描かれ表情豊かなイラストが引き立つようにシンプルなデザインです。
どれも共通しているのは「見る人の想像が広がり、興味を持ってもらえる」。「子ども達の元気が伝わる」デザインを目指しています。